精神科とは
他の科と違い、ゆったりした時間が流れているというイメージが多いという精神科は、患者とのコミュニケーションを大切にし患者がもつ心の問題に取り組みます。その中で本人が自らその問題に対処できるようになるよう支える役割をするのが精神科医、看護師の仕事となります。
例えば薬関係。精神科はとにかく薬に触れる時間が多いといいます。もちろん多くの患者にとってカウンセリングなどの精神療法も重要だそうですが、精神安定剤や抗うつ剤など薬物療法も重要なので、注射や投薬はもちろん、薬品管理も重要な看護師の仕事だといえるようです。
そして次は、何より患者とコミュニケーションをとる事。患者が病んでいる心の問題を解決できるように一緒に考える事がとても重要な仕事。むしろこれが一番求められる能力だといえるでしょう。
心の病はその人によって本当に様々です。だからこそ、ただ聞くだけでいいというワケではなく、きちんとその人の心の問題1つ1つに寄り添い、適切なアドバイスが出来る事が求められるのです。
この他には、もちろん他の科で行われる看護師の仕事はもちろん、買い物や用事を済ませるなどといった代理業務があります。さらにお花見やカラオケ大会など、生活リハビリの一環としてのレクレーションに患者と一緒に参加するのも精神科の特徴です。
また、精神状態によっては意識障害(=昏瞑)を起こす事もあるので、食事、排泄、入浴といった日常的なケアのほか、体交や褥瘡チェックなど身体管理も行います。
精神科は、外科や内科のようにパッと見では分からない症状が沢山あります。看護師や医師の言った一言で元気になる時もあれば、取り返しがつかなくなる程病んでしまう事も。そのくらい本当に難しい科でもあります。
看護師の中には、心理カウンセラーを目指す人や希望する方も多いようですが、最も多い悩みとして資格取得までの時間とその後の就職先というのがあるようです。
心理カウンセラーとは、正式には臨床心理士といいます。臨床心理士とは、文科省認可の(財)日本臨床心理士資格認定協会によって認定される民間資格となっています。資格を取得するためには、まず受験資格を得る必要があります。協会が指定した大学院で必要課程を修了し、毎年1回実施される試験(筆記、口述面接)に合格。その後、登録手続きをして臨床心理士と認定される事になるのです。
社会人の多くは、通信教育を経て必要課程を修了しているようですが、仕事と勉強を両立するというのはなかなか生半可な気持ちでは出来ない事だというのを覚えておきましょう。
病院によっては、多くの研修制度が整っているところやしっかりとした資格取得のサポートをしてくれるところがありますので、学べる病院に転職することも更なる成長の手段ではないでしょうか。(参考サイト/失敗しない!医療業界での転職のコツ-資格取得・学べる環境でスキルアップを目指す!詳細>>